ナチュラルウォーターには軟水と硬水があり、ミネラルをより多く含むものが硬水と呼ばれています。ナチュラルウォーターを適性に合わせて使い分ける上で、ひとつの目安となるのがこの「硬度」です。
硬度とは、水に含まれているミネラル成分のうちの、カルシウムとマグネシウムの合計値を数字で表したものです。硬度100未満の水を「軟水」、100以上300未満の水を「中硬水」、300以上の水を「硬水」と呼んでいます。
硬度は、カルシウムとマグネシウムの合計含有量で決まります。
以下の式で計算されます。
硬度=カルシウム量(㎎/L)×2.5+マグネシウム量(㎎/L)×4.1(日本/硬度簡便計算方式)
この式に当てはめると、雪花水の硬度は以下のように計算できます。
カルシウム22.1㎎/L×2.5+マグネシウム6.1㎎/L×4.1=55.25+25.01=80.26
硬度が低ければ軟水、高ければ硬水となりますが、その基準は2種類あります。
理化学辞典の「硬度」 | 0≦ 軟水 < 178 ≦ 中間水 < 357 ≦ 硬水 |
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一般的な「硬度」 | 軟水 < 100,100 ≦ 中硬水 < 300,300 ≦ 硬水 |
雪花水の硬度は80.26ですので、軟水となります。
硬度100未満の軟水は、炊飯や和風だしなど、風味を大切にする日本料理全般に向いています。お茶を入れる時にもおすすめです。逆に硬水では、ご飯がパサパサになったり、緑茶の味や香りが十分に引き出せなかったりします。運動中や、起床時、就寝前など、日常生活の中での水分補給には、クセが無く気軽に飲める軟水がおすすめです。さらに、ケーキなどのお菓子作りや、パンや蕎麦、うどん、ピザ生地などをこねる時にもおすすめです。
硬度100~300の中硬水は、洋風だしや煮物、鍋物など、比較的濃い味付けのお料理に向いています。深煎豆やインスタントコーヒーにも良いでしょう。
硬度300以上の硬水は、スポーツ後のミネラル補給や、カルシウム補給にも利用できます。
硬度 | 参考銘柄 | 一般的な用途 |
軟水 (~100) |
ルソ(8.4) スパ(14) |
和風だし(かつお、こんぶ) |
中硬水 (100~300) |
ティナント(102.2) |
洋風だし(スープストック) |
硬水 (300~) |
ヴィッテル(307.1) |
スポーツ後のミネラル補給 |
ミネラル豊富な水が美味しいと言われていますが、かといって、ミネラルが多い=硬度が高ければ高いほど美味しい、というわけではありません。硬すぎる水は、飲んだ時にピリピリした感じがします。ストレートで飲んで美味しい水とは、「適度に」ミネラルを含んだ水だと言えるでしょう。
そして、水を美味しく飲むためのもうひとつの要素が温度です。人が水を美味しいと感じる水温は10度前後です。雪花水は常温でも美味しくお飲みいただけるナチュラルウォーターですが、冷やすとさらに美味しくなります。